旧東海道のひとこま 

33.白須賀~二川 (写真をクリックすると拡大されます)


最初に白須賀宿が置かれていた元白須賀を過ぎると旧東海道は北に向きを変え 潮見坂という急坂に入ります


潮見坂の途中で振り返ると太平洋が見えます 西から歩いた旅人はこの潮見坂で初めて海を眼にしました


潮見坂を上りきったところに建つ「おんやど白須賀」は白須賀宿の資料館と休憩所を兼ねた施設です


潮見坂公園からの眺め 明治天皇が江戸に行幸される際休憩された場所とのこと 広重が保永堂版で描いた白須賀はこのあたりからの海の景色でした


曲尺手(かねんて)と呼ばれる鈎型に曲がった旧道 ここから先が白須賀宿です


かつての屋号が民家の軒先に掲げられています 宇津ノ谷峠で見て以来なので久しぶりです


こちらは本陣跡 白須賀は小さな宿場だったので本陣は一軒だけでした


こちらは脇本陣跡


石碑に国学者夏目籠麿邸跡と加納諸平生誕地とあります 籠麿は酒造業の傍ら国学を学び本居宣長門下に名を連ねました 加納諸平はその息子で地方における歌人や歌壇の振興に力を尽くしたことで知られます


静かな白須賀の旧東海道


火災の延焼を防ぐために植えられた火防樹 静岡県内で残っているのはこれだけだそうです


西の加宿だった境宿 ここで売られていた柏餅が名物だったとか この村が白須賀宿の西端に当たります


白須賀宿を過ぎると旧道は県道に合流 ついに愛知県に入ります ちなみに静岡県には宿場が二十二ありました


今度は国道一号線合流 しばらく国道沿いを北西方向に歩きます


国道沿いにある茂みは一里山の一里塚跡 日本橋から数えて七十一番目の一里塚です


この辺りは国道沿いに高い建物はなく 延々と畑が続いています


北西方向に進む国道一号線 やがて新幹線の線路が見えてきます


新幹線の高架をくぐり 線路の北に出るとまもなく二川宿です
  1. 心に留まった風景

    箕面の滝
  2. 心に留まった風景

    益田岩船
  3. 寄り道東海道

    吉田城址
  4. 古社寺風景

    城南宮
  5. 祭祀風景

    京都の節分
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