心に留まった風景

石舞台古墳

あまりにも有名な石舞台古墳ですが、何度訪れてもその偉容に圧倒されます。七世紀前半ごろのもので、被葬者は蘇我馬子ではないかと言われています。

もちろん最初は盛り土に覆われおり、調査により方墳だったことが明らかになっていますが、二段式だったのかそれとも三段式だったのか、あるいは墳丘の上の封土はどのような形をしていたのかといったことまではわかっていません。墳丘が失われたのは、かなり早い時期だということで、石舞台古墳が初めて文献に登場する江戸時代の初期には、すでに現在のような姿になっていました。

巨大な花崗岩は近くを流れる冬野川から運ばれましたが、これを築き上げるのにどれほどの労力を要したことでしょう…。考えるだけで気が遠くなりますが、逆にそれは被葬者がいかに大きな権力の持ち主だったかということでもあります。

 

古代人の肉体的な力と権力の大きさは計り知れません。

 

 

 

関連記事

  1. 心に留まった風景

    西福寺にて

    現在京都文化博物館で石崎光瑤展が開催されています(十一月十日まで)。石…

  2. 心に留まった風景

    庚申まいり(四天王寺庚申堂)

    大阪を東西南北に貫く種々の街道を歩いています。大阪というと近世以降の商…

  3. 心に留まった風景

    城南宮の枝垂れ梅

    三月に入り、季節の歩みが加速しています。早朝、裏の雑木林から鶯の声が聞…

  4. 心に留まった風景

    旧閑谷学校

    備前焼の里・伊部から車で十分ほど、周囲を山々に囲まれた閑谷《しずたに》…

  5. 心に留まった風景

    蘆花浅水荘(記恩寺)

    新緑が美しい季節になると、琵琶湖の色も鮮や…

  6. 心に留まった風景

    大田神社の杜若

    神山《こうやま》や大田の沢のかきつばた ふかきたのみはいろにみゆらむ…

最近の記事

連載記事

  1. 登録されている記事はございません。

アーカイブ

  1. まちなみ風景

    上賀茂の社家町
  2. 歴史散歩

    向日神社と元稲荷古墳、五塚原古墳(2)
  3. 古社寺風景

    飛鳥寺(現・安居院)
  4. 古社寺風景

    丹波國一宮 出雲大神宮
  5. 心に留まった風景

    旧三井家下鴨別邸
PAGE TOP