旧東海道のひとこま 

17.由比~興津 (写真をクリックすると拡大されます)


由比の一里塚は日本橋から数えて三十九番目の一里塚です


由比宿東枡形跡 道が枡形に折れているのがおわかりでしょうか 宿場の出入り口は治安維持のため枡形に折れ曲がり木戸が作られていました ここから先が由比宿です


由比宿に入りすぐ目に留まるのがこちらの商家 帳場や箱階段が当時のまま残っています


由比の本陣跡 由比は小さな宿場だったので本陣は一軒でした 現在跡地は公園になっており敷地内にふれあい交流館や広重美術館があります


本陣公園を囲む黒い板塀 新しいものですが これがあることで宿場らしい感じが出ます


本陣公園の向かいには慶安事件(徳川幕府転覆を計った陰謀事件)の首謀者由井正雪の生家跡と伝わる染め物屋 正雪紺屋の暖簾がかかっています 藍甕や神棚などが当時のまま残されています


そのすぐ先には脇本陣跡 


宿場は由比川橋の手前まででした 西には東にあったような枡形の道は残っていません


むしろかつての由比宿を過ぎてからのほうが旧道らしい風景が残っています せがい造りと呼ばれる独特の軒下が目を惹きます


現在由比といえば桜エビ 旧東海道も由比駅周辺では桜エビ通りと呼ばれます


由比駅を過ぎると一層旧道らしい雰囲気に


代々寺尾村の名主を務めていた小池邸 建物は明治のものですが石垣やなまこ壁などに江戸時代の名残があり国の登録有形文化財になっています 見学可


西倉澤は間の宿でした こちらは間の宿の本陣跡


その先には脇本陣跡


文中で触れた鉄斎ゆかりの望嶽亭藤屋


藤屋を過ぎるといよいよ峠道に入ります


海岸線ぎりぎりを通る道や鉄道が眼下に見えてきます


広重も保永堂版で由比宿の風景として描いた薩埵峠からの眺望 


下りの道は比較的なだらかです 富士山を目に焼き付け一気に下ります


薩埵山を越えると程なくして川越遺跡の表示 この先の興津川に橋はなく旅人は人足に担がれるなどして川を渡りました


興津川を渡ると興津宿ももうすぐです ちなみに保永堂版で広重が描いた興津宿は興津川の風景でした
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  2. 古社寺風景

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  3. 心に留まった風景

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