東海道の祭

高来神社の御船祭

高麗山の麓に鎮座する高来神社では、七百年近い歴史を持つ御船祭が夏に行われます。

飾りをふんだんにつけた二艘の御座船(船型の山車)が町を練り歩くのは、二年に一度。写真は二〇一二年の様子です。

  

御座船の登場に先立ち、早朝十二基の御神輿が高来神社から町内に向けて出発します。神輿は半日かけて照ヶ崎の浜辺に向かい、そこで浜降り神事が行われます。

  

先ほどの御座船は、各所で御船歌や木遣り歌を唄いながら神輿のお供をします。船上で唄うのは漁師さんたち、歌は高麗権現や千手観音が海中から引き揚げられた由来を伝える内容だそうです。

古くは、船で花水川を遡り、御神輿を船に乗せて花水川を下って相模湾の海上に出、照ケ崎の式場まで海上渡御し、浜降りの禊ぎをしたと伝えられていますが、現在はすべて陸上の渡御で、御神輿が海に入ることはありません。

  

左は浜入りの様子。熱気に圧倒されます。右は浜に到着した御神輿を前に、神事が行われている様子です。

こうした祭の場に身を置くと、改めて大磯と海との強い繋がりを痛感させられます。

関連記事

  1. 東海道の祭

    関の夏祭り

    旧東海道の宿場風景がよく残っている関宿で、毎年七月末の土日に祇園夏祭り…

  2. 東海道の祭

    知立祭

    知立神社では毎年五月二日と三日に知立祭が行われます。その始まりは江戸時…

  3. 東海道の祭

    風まつり

    旧東海道の復路を歩いていたら、豊川市小坂井の菟足《うたり》神社でちょう…

  4. 東海道の祭

    大津祭

    これまで「東海道の祭」として何度か曳山祭を取り上げてきました。いずれも…

  5. 東海道の祭

    見付天神裸祭

    連載文中でも触れた矢奈比賣《やなひめ》神社(見付天神)では、毎年旧暦の…

  6. 東海道の祭

    瀧樹神社のケンケト踊り

    土山宿を過ぎると旧東海道は野洲川を渡り土山町前野に入ります。進行方向左…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

連載記事

アーカイブ

  1. 寄り道東海道

    遍照院
  2. 寄り道東海道

    浜田城址と鵜森神社
  3. 古社寺風景

    楊谷寺(柳谷観音)
  4. 寄り道東海道

    浜松城
  5. 連載 紀行エッセイ「歩いて旅した東海道」

    日本橋
PAGE TOP