すばらしい手仕事

南部鉄器

角度によって違った形に見えるこちら、何だと思われますか?

  

南部鉄器の鍋敷きです。

岩手県盛岡市紺屋町で百年以上続く南部鉄器工房「釜定かまさだ」の三代目、宮伸穂さんがデザイン・制作されました。

盛岡周辺は砂鉄や川砂、粘土、木炭などが豊富で、鋳物生産には最適な土地でした。江戸時代、鋳物師や釜師が盛岡城主に召し抱えられ、湯釜や梵鐘などを造り始めたのが南部鉄器の始まりと言われています。

南部鉄器というと、鉄瓶や鍋、燭台といったものを思い浮かべます。古民家とまではいかなくても、伝統的な日本家屋によく馴染み、暮らしの道具として機能の面でも申し分ないのですが、現代の暮らしには重厚でやや浮いてしまうところがあります。宮さんがデザインする南部鉄器はすっきりとしてシンプル。フィンランドに住んだことがあるというだけあって、どこか北欧デザインを思わせるところもあります。

伝統工芸の技術に現代的な感覚がプラスされ、釜定さんの南部鉄器は日本だけでなく世界中の人たちに愛される南部鉄器になっています。

ちなみに釜定さんの鉄鍋やフライパン、鉄瓶もシンプルモダンでとても素敵です。

 

 

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コメント

    • wpmaster
    • 2018年 2月 28日

    コメントをどうもありがとうございます。南部鉄器から展開したお話、おもしろく拝読いたしました。行者ニンニクの群生地に遭遇するというのは、なかなか難しいのでしょうね。

    • 松本 茂樹
    • 2018年 2月 28日

    追伸
    このお話を野呂先生に申し上げたところ、学生時代に戸隠神社のあたりで、行者にんにくの群生を見たことがあるとおっしゃいましたが、50年経ったいま、あるかどうか分わからない。であれば、確認にいきましょうと申しあげたところ、よし、とおっしゃっておられたことも、懐かしい思い出です。

    • 松本 茂樹
    • 2018年 2月 28日

    素材は、読んでしまったので、いけませんが、ぱっと見た感じは、亀甲文字で亀を表したものかなと思いました。そうですか、鍋敷きでしたか。以前、岩手県のご出身の方と、乗鞍の民宿で、ご一緒したことがありましたが、豪快で、よく酒を召し上がる方でした。行者にんにくを案内してあとあげるとおっしゃっていた宿のお手伝いさんが、最後は、渋り始められたので、僕が、南部鉄じゃあるまいし、硬いこといわないでと、言ったところ、南部出身の豪傑が、天井が抜けるほど笑われたことが、懐かしく思い出されます。

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