心に留まった風景

石舞台古墳

あまりにも有名な石舞台古墳ですが、何度訪れてもその偉容に圧倒されます。七世紀前半ごろのもので、被葬者は蘇我馬子ではないかと言われています。

もちろん最初は盛り土に覆われおり、調査により方墳だったことが明らかになっていますが、二段式だったのかそれとも三段式だったのか、あるいは墳丘の上の封土はどのような形をしていたのかといったことまではわかっていません。墳丘が失われたのは、かなり早い時期だということで、石舞台古墳が初めて文献に登場する江戸時代の初期には、すでに現在のような姿になっていました。

巨大な花崗岩は近くを流れる冬野川から運ばれましたが、これを築き上げるのにどれほどの労力を要したことでしょう…。考えるだけで気が遠くなりますが、逆にそれは被葬者がいかに大きな権力の持ち主だったかということでもあります。

 

古代人の肉体的な力と権力の大きさは計り知れません。

 

 

 

関連記事

  1. 心に留まった風景

    旧竹林院

    琵琶湖南西、比叡山の麓の坂本には多くの里坊があります。比叡山にある山坊…

  2. 心に留まった風景

    大田神社の杜若

    神山《こうやま》や大田の沢のかきつばた ふかきたのみはいろにみゆらむ…

  3. 心に留まった風景

    心合寺山古墳

    前回投稿した松尾寺は矢田丘陵の南東にあります。そこから西に向かって矢田…

  4. 心に留まった風景

    梅の香り

    一年前の今日、父は永遠の眠りにつきました。この一年、さまざまなことを経…

  5. 心に留まった風景

    錦市場

    二〇一七年も残すところあと一日となりました。京都の錦市場もお正…

  6. 心に留まった風景

    大阪城公園の梅林

    大阪城公園は再建された天守閣を中心に、かつての城跡に玉造定番屋敷と同与…

最近の記事

連載記事

  1. 登録されている記事はございません。

アーカイブ

  1. お知らせ

    『東海道五十三次いまむかし歩き旅』(河出書房新社)
  2. 古社寺風景

    阿為神社
  3. 歴史散歩

    難波宮跡
  4. 祭祀風景

    下鴨神社 夏越神事(矢取神事)
  5. 心に留まった風景

    霧の比叡
PAGE TOP