すばらしい手仕事

京のよすが

各地で紅葉が楽しめる季節になりました。紅葉狩りに行かなくても、いつも歩いている並木道が、日を追うごとに黄色や赤に染まっていくのを見るのは楽しいものです。

日本の季節の移ろいは、少しずつ白い和紙に色が滲んでいくように繊細ですが、最近は急な変化に驚かされることが多くなってきました。

少しずつ穏やかに巡っていってくれると、心も体も順応しやすいのですが…。

さて、季節が移り変わったときに訪ねたくなるのが、京都の姉小路にある創業文化四年(一八〇四)の亀末廣さんです。

写真は茶室に見立てた杉の箱に、季節感あふれる干菓子や半生菓子が詰まった「京のよすが」。四畳半とも呼ばれます。

この小さな四畳半にどんな季節が込められているのだろう…と箱を開けながら心ときめく和菓子です。

どれも繊細な優しい甘さでお味がいいのはもちろんですが、四季を表現した洗練された美的感覚はさすが。京文化の奥深さを感じます。

こうした繊細な手仕事は、いつまでも受け継がれていってほしいものです。

関連記事

  1. すばらしい手仕事

    琵琶湖真珠

    顔が映り込むほどの見事な照り、ほんのり桜色を帯びた柔らかな色…。目で捉…

  2. すばらしい手仕事

    箱根の寄せ木細工

    箱根峠を目指し東から山道を上がっていくと、畑宿という集落に出ます。現在…

  3. すばらしい手仕事

    常滑焼

    常滑の町を歩いていたら、こんなシンプルでモダンな常滑焼きに出会いました…

  4. すばらしい手仕事

    線香花火

    先日、線香花火をいただきました。それは八女の和紙の先端を草木染…

  5. すばらしい手仕事

    葛布

    掛川では昔から葛布が作られてきました。掛川の山中の滝で修行をし…

  6. すばらしい手仕事

    日永の団扇

    四日市を出てしばらくすると日永に入ります。…

最近の記事

連載記事

アーカイブ

  1. 連載 紀行エッセイ「歩いて旅した東海道」

    日坂
  2. 連載 紀行エッセイ「歩いて旅した東海道」

  3. 心に留まった風景

    白沙村荘
  4. 古社寺風景

    石清水八幡宮
  5. 寄り道東海道

    田中城跡と下屋敷
PAGE TOP